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不採用人事面接ランキング応募転職ヘッドハンター

みんなの評価:★★★★☆

競合会社をベタほめ、質問に質問で返す、目を合わせない etc. 人事が不採用ボタンを押す「面接NG回答ランキング」
転職時、「採用された理由」は採用担当者から聞ける場合が多いが、不採用になった理由はわからないことがほとんど。たとえ経験・スキルは十分でも、どんな面接での回答や態度に人事は「NG」を出すのか、採用担当者200人に緊急アンケート!
(取材・文/入倉由理子 総研スタッフ/宮みゆき イラスト/片桐秀樹)作成日:07.07.04

人事に直撃! NG回答ランキングBEST5

Q.不採用の理由を伝えていますか?

応募者に不採用の理由を伝えてるのは1割強

 自分では何気なく言った言葉、何気なく振舞ったこと、マニュアルを見て「バッチリ」と思っていることが、人事の「不採用ボタン」を押すきっかけになっていることがあるようだ。とはいえ、右のグラフでもわかるように、実際の不採用理由は本人には伝わることは少ないようだ。
 そこで、人事採用も担当する現場エンジニア200人に緊急アンケートを実施。これまでの面接経験で、思わず採用担当が「この人はダメだ……」と感じた言葉や態度を挙げてもらい、その傾向をまとめたものだ。まずは、自分が同じようなことをしていないかチェック。心当たりがある人は、今後はどんな発言や態度に気をつけるべきか、対策を考えておこう。

1位 応募の理由に疑問を感じた
面接官:「当社のどんなところに興味を持ちましたか?」
エンジニア:「えー、特に調べていないので分かりません」

面接で、「御社に興味があり、ぜひ入社したいと思います」と、意欲満々で現れた応募者がいた。そこで、どこに興味を持ったのか聞いてみると、「特に調べていません」という回答。「興味がある」というのは口先だけだとバレバレ。調べずに入社して、合わなかったらすぐに辞めてしまうつもりなのだろうか?



「企画でもエンジニアでもどちらでもいいです」 どんな職業につきたいのかはっきりせず、こちらの職種の提示に左右されすぎていた。「どちらでもいい」といわれると、「本当にやりたいわけじゃないのかな」と思ってしまう。(IT・通信系企業) 「希望の部署でなければ、スグに退社します」 ある意味、潔いが、100%、希望部署の配属となるかどうか保証はできない。「辞めてしまうかも」と思うと、採用の優先順位は下がる。(IT・通信系企業)
「A社、B社も受けています」 「ほかにどこを受けていますか」と聞くと、あっさりと競合の名前を答えた。せめて「○○の理由で御社が第一志望です」という言葉が聞きたかった……。当社に入社したいという強い意志が伝わってこない。(メーカー系企業) 「クリエイティブな業務がしたいんです」 ……というので、今持っているスキル以外に、プログラム言語、ISO知識などを学んでいけるかと聞いたら、うつむいてしまった。知りたい、学びたいという意欲がなくて、クリエイティブな業務をしたいという矛盾を感じ、不採用に。(メーカー系企業)
「御社の『××』が好きなので自分もそのような物の開発をしたいです」 その製品、他社の製品ですから。付け焼刃はバレバレ。(メーカー系企業)
「大きなことをやりたいんです」 「当社でどんな仕事をしたいですか?」という問いに対し、上記の回答が。仕事を理解する前から、夢ばかり見ている。こういう人は、たとえ入社したとしても実際の仕事がつまらなくなる可能性があるのでNG。(IT・通信系企業) 「白です。御社の色に染まります」 「あなたは何色ですか?」という質問に対する回答。こんな風に、すべてに関して「マニュアル通り」でした。(IT・通信系企業)
「御社の事業の中で、M&Aについて興味があり、魅力を感じました」 SEなのに、M&Aをやりたいというのはどのようなことか、意味不明。会社のホームページをみて、会社の事業で自分の経験のないことでもやりたいと主張し、結局は何がやりたいのかが分からなかった。(IT・通信系企業)

こんな結果にならないためには……

まずは、面接を受ける会社の事業内容、応募する仕事の中身、必要な技術・スキルは最低限調べておくこと。あいまいな回答や、どこの会社にでも通用する回答に人事は「意欲のなさ」を感じることが多いので、「その会社やその仕事のどこに魅力を感じ、これまでの経験が具体的にどんなところで生かせるのか」をしっかり語れるように準備したい。


2位 面接での会話が成り立たない
面接官:「休日は何をしていますか?」
エンジニア:「休日は1日パソコンに向かっています」

うつむき加減で、ぼそぼそと「1日パソコンに向かっている」といわれると、引きこもりのように思ってしまった。しっかり前を見て言ってくれれば、「勉強でもしているのかな」と思えるのだが……。物事に対する前向きな取り組み姿勢も見えなかったし、人とコミュニケーションを取るのが難しそうに感じ、不採用に。(IT・通信系企業)



「普通に休んでます」 「休日は何をしていますか?」の質問に対する回答。思わず、笑ってしまった。質問する側は、「何をして休んでいるのか」を知りたかったのだが、これでは会話のキャッチボールができない。(IT・通信系企業) 「○○と××と△△…(とにかくたくさんの技術)…の経験があります」 これまでに培った経験・スキルを聞くと、ひたすら言語名や技術の分野を並べる。得意分野を話すとき、具体的な経験を織り交ぜて表現できない人は、プレゼン能力が低いなあと思う。(IT・通信系企業)
「……えーとそれはですね……。逆に御社ではどんな技術が必要なんですか?」 特定技術に関する細かい質問をすると、反応が遅かったり、上記のように逆質問で切り替えしてごまかす人がいる。こうした場合、技術力を疑ってしまう。(流通・小売系企業)
「あのあのあのあの」 緊張するのか、「あの」「その」「えーと」の連発で、言っていることの意味がよく伝わらない人は意外と多い。取って食うわけじゃないので、落ち着いて話して欲しい。(IT・通信系企業) 「僕的には、それ、やってみたいッスね」 学生の延長のような話し方が鼻について、不採用に。たしかに若い人だったけれど、本当に会社員としてやっていけるのか疑問に感じた。(IT・通信系企業)
「大学卒業後、○○社に入社し……(エンドレス) これまで職歴を質問したら、聞かれてもいないことを30分ほど勝手に喋り倒した。状況に応じて必要なことを過不足なく相手に伝えるということは、業務においてとても大切なこと。どんなに高いスキルを持っていても、余計なことを勝手にぺらぺらと喋る人間は信用できない。(IT・通信系企業) 「特にありません」「ちょっとわかりません」 「質問はありますか?」に対しては、「特にありません」。「○○はどうですか?」に大しては「ちょっとわかりません」。この連発。入社したいという意欲がないと判断した。(IT・通信系企業)
「これまで頑張ってきたように、御社でもしっかり頑張りたいと思います」 そう言われたが、経験の中身や、そこで習得したことを具体的に説明できない。何をどうがんばったのかが分からないので、これからどう頑張ってくれるのかが抽象的でイメージできなかった。(IT・通信系企業)

こんな結果にならないためには……

まずは、「聞かれた質問に適切に答えること」が大前提。「特にない」は問題外。人事は「やる気のない人」と思ってしまう。例にあったように「普通に休んでいます」というような、トンチンカンな答えや、聞かれてもいないのに長々と話すのも、「コミュニケーション能力が低い」と判断されがちだ。また、話し方も大切。ボソボソ、うつむき加減でネガティブな印象に。はっきり、自信を持って回答すること。


3位 根拠のない自信過剰
面接官:「当社の業務は、どれくらいでキャッチアップできそうですか?」
エンジニア:「過去に同じような経験があるので、すぐに実務に入れます」

少なくとも私の判断では、経験年数的にもそこまで言い切れることが疑問だった。どこから出てくる自信かはわからないが、言葉の端々に「自分は特別」みたいなうぬぼれが感じられ、鼻についてしまった。(メーカー系企業)



「障害にはすべて一人で対応可能です。これまで一人で対応してきましたし」 障害そのものは技術的な問題なので、一人で解決できる可能性は多々ある。とはいえ、その障害の先には、エンドユーザーに頭を下げる営業などがいるはず。それがわからない「天狗」になっているエンジニアは不要。(流通・小売系企業)
「御社に採用された場合、私は何をすればいいでしょう?」 自分は優秀である、何でもこなせるという根拠のない自信と、その高飛車な態度に驚いた。人を見下げるような態度の人は採用できない。(メーカー系企業) 「まあ、がんばります」 あまりに横柄な態度で、一言。面接を受ける態度とは思えない。へりくだる必要はないが、「まあ」ではなく、やはり「一生懸命」頑張る人を採用したい。(メーカー系企業)
「私のゼミの教授は○○の分野では世界的な権威でして……」 技術領域の特殊性から、大学の専攻分野を重視して採用する。そこで、大学での専攻を質問すると、自分の研究でなく大学、教授の評価、自慢話を延々する人がいる。本人の評価もできないし、自信がないのかなと思ってしまう。(メーカー系企業)

こんな結果にならないためには……

これまでの経験を今後にどう活かせるのか、明確に答えることは重要。ただし、それには「根拠」が必要だ。その会社の仕事を経験もしていないうちから、闇雲に「できます」と言ったところで、「根拠がない」と一蹴されるだけ。「できること」と「これから学ぶべきこと」を整理したうえで話すと、人事からも信頼感が得られるはずだ。


4位 給与・制度・残業ばかり気にする
面接官:「何か質問は?」
エンジニア:「御社にはどんな研修がありますか? スキルアップはできますか?」

研修制度について、細かく質問してきた。研修制度ももちろん大切かもしれないが、本来技術者であれば、まずは自分で必要な技術を自分で学ぶことが基本。何を目的に入社したいのか、自分のスキルアップだけが目的なのかと疑問を感じてしまった。(IT・通信系企業)



「実は学校に行っておりまして、残業ができないんです」 先に言っておいてくれれば不採用の原因にはならなかったが、最終面接で、「実は……」と言いにくいことを後で言う人間は採用しない。先に言ってくれれば考慮して採用できたのだが「後出し」で言ってきたので不採用に。実務でも言いにくいことを後で言い、事態を悪化させる可能性が大なので。(IT・通信系企業)
「フレックス、使えますか?」 朝、弱いのだろうか? ここにこだわりすぎる人は、遅刻しがちかも? と勤怠に難ありと判断することもある。(IT・通信系企業)) 「残業や休日出勤はできるだけしたくありません」 受託開発を行う当社で働く場合、顧客の開発スケジュールに影響されるので、残業や休日出勤についての保障はできない。むしろ慣れてから、自分で調整するようになるべきでは?(IT・通信系企業)
「前職では○○万円もらっていましたが、○○万円アップは可能ですか?」 自分の経験やスキルを誇張して話したうえに、一方的に年收アップを主張してくる。本人が要求する年収の価値がないと判断すれば、不採用にせざるを得ない。(サービス系企業)
「私の能力を引き出せるような、環境はありますか?」 このほか、「学ばせてほしい」という人は多い。主体性がなく、会社は教えてくれる場所だと思っている。会社は学校ではない!(金融・保険系企業)

こんな結果にならないためには……

転職するとき、仕事内容だけでなく、給与や待遇、残業の有無や研修の内容なども重要な判断材料となる。だから、それを確認してはダメということではない。タイミングの問題で、一次面接からその話題に終始するのは避けたほうがいい。面接を重ねれば、お金や勤務時間の話に必ずなるはず。相手から聞かれたら答える。このスタンスが無難だろう。


5位 前の会社のグチ、悪口を言う
面接官:「なぜ、転職したのですか?」
エンジニア:「○○会社は開発の体制がひどくて、次の△△会社ではそれに輪をかけたような状況で……」

せっかくの面接なのだから、自分の持っている技術や知識、意欲などをアピールしたり、成長したいという前向きな意欲を伝えればいいのに、前に勤務していた会社の悪いところを延々と並べ立てる。どんな会社にでも不満を持つ人と判断し、不採用にするケースが多い。(IT・通信系企業)



「前々職ではパフォーマンスよく開発をできたが、前職ではあまり能力を発揮できませんでした」 その人が能力を発揮するには、周りの環境が大きく影響すると思えてしまった。もし、環境が合わないならば、自分から環境を変えようと、努力するくらいの人材であってほしい。(IT・通信系企業)
「前職はオジサンばかりで、技術は私が全部教えてあげたんです」 ITスキル習得セミナーで、3カ月基本スキルを習得しただけであるにもかかわらず、そう言い放った。自信過剰も去ることながら、前職の悪口を言い続けるその様子はあまり気持ちよくなかった。スキルだけでなく、ヒューマンスキルも大きな採用基準。(サービス系企業)
「A社の技術は、御社の『○○』に比べて古いですよね」 他社の批判をネタに、当社を褒める。あまり上手なコミュニケーションとは言えない。(IT・通信系企業)
「前の会社では、嫌いな仕事や部署ばかりで、転職を考えました」 当社でも希望通りの仕事がいつもできるとは限らない。不満があれば、うちもすぐ辞めるかと不安を感じ、不採用に。(メーカー系企業)

こんな結果にならないためには……

転職するのだから、当然、前職に不満を持っていることも多いだろう。しかし、それを前面に押し出して話すのはご法度。「うちの会社にもこういう不満を持つのかな」と人事は不安に思うからだ。せっかくの面接の場なのだから、会社への不満はいったん脇に置いて、これまでどんなに有益な経験をしてきたかをアピールすることに専念したほうがいい。「前向きな転職であること」を伝えよう。


企業に「NGボタン」を押されないために、エンジニアがすべきことは?

最初の5分で採否が大きく左右される
佐藤人材・サーチ株式会社 代表取締役 佐藤文男氏

佐藤人材・サーチ株式会社
代表取締役 佐藤文男氏

総合商社、外資系証券、メーカーを経て、人材サーチ企業に転職。2003年、佐藤人材・サーチを設立。ヘッドハンターとして活躍する。

 企業が面接を行うのは、既にレジュメを見て「採用の可能性あり」という場合です。ですから面接は、経験や技術力・スキルを確認する場であるのと同時に、レジュメでは伝わってこない人物評価をする場でもあります。つまり、面接で不採用になる理由は、「経験・スキルが採用のレベルにならない場合」と「人物的な側面」の両方になります。

 私自身、一般企業でエンジニアの採用担当をしていましたし、今でも面接に立ち会うことがあります。そこで感じるのは、面接は「2部構成」であること。面接が30分あるとしたら、最初の約5分で人物的に「いけそうかどうか」の印象が決まり、そこをクリアして初めて、残りの25分で「経験・スキル」の確認をすると考えて、ほぼ間違いないでしょう。最初に固まった印象を覆すことは、なかなか難しいのです。

企業が見ているのはその会社との「相性」

 では、最初の5分の人物評価で、企業は何を見ているのでしょうか。基本的には、その会社の社風や、ほかの社員との相性を見ています。その人がその会社の人とチームを組んで、高いパフォーマンスを出す姿をイメージできるかどうかが採否を分けることになります。A社では高評価な人が、B社ではまったくダメ、というケースはよく見られ、応募者がどうコントロールできるわけでもないのです。

「暗いから落とされた」はウソ」

 よくエンジニアが「僕は暗いから落とされた」と言いますが、そうとばかりも言えません。口下手だとしても、相性が合い、その後の経験・スキルの確認をクリアすれば、採用されている人はたくさんいます。
 とはいえ、これまでの傾向で言うと、うつむいてしまって、何を言っているか分からない人、コミュニケーションを取ろうとする意欲が感じられない人は、「チームワークができないかもしれない」と人事が不安を持ち、不採用になることは少なくありません。
 逆に、自信過剰で質問の意図を理解せず、自分の話したいことをベラベラ話し続ける人も、同様に「コミュニケーションスキルが低い」と判断され、NGになりがちなのです。

アピールを練習することで、自信が生まれる

 このように、いずれのパターンにしても心当たりがある人は、3分と時間を決め、これまでの経験や自分の強みなど、アピールポイントを鏡に向かって話してみるといいでしょう。できれば、家族や親友などに聞いてもらい、忌憚のない意見をもらうべきです。 せっかく、採用レベルの経験・スキルがあっても、伝えられなければもったいない。そうした練習をしておけば、自然と自信が生まれ、アピールが過剰になることも、過小になることもないはずです。

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